令和6年11月13日(水)~15日(金)の3日間、広島市内4会場で「第83回全国産業安全衛生大会」が開催されました。この大会は中央労働災害防止協会主催の下、全国各事業場における産業安全、労働衛生の関係者が一堂に集い、労働安全衛生にかかる功績者に対する表彰等を行う式典や事業場からの研究発表、最新の安全衛生の課題に対応した講演等を通じて産業安全、労働衛生の推進向上を図り、労働災害防止を目的として実施されております。
分科会は10部門あり、様々な業種の労働安全衛生対策の取組みが発表されました。 ビルメンテナンス業の1番多い災害は“転倒災害”ですが、開催地の広島県内の労働災害による休業4日以上の死傷者数の4分の1以上も“転倒災害”とのことです。各講演では靴や床、作業動線からの転倒リスクを考える具体的な安全防止対策や、今まで積み重ねたヒヤリハットの"見える化"やミスを事前に防止した事案を共有することで”安全に対する意識の向上”などの具体的な取組みについての講演がありました。 他にも様々な人が働く環境でのパーソナリティ傾向やエラー傾向を安全衛生に活用する方法や、メンタルヘルス対策とリンクした安全対策についてなど、働き手の多様化に伴う新たな取組みについても吸収することができました。
他業種の講演が多く、そのままの形でビルメンテナンス業への転用は中々難しいところではありますが、参考にすべき点を多く感じる大会となりました。 なお、第84回全国産業安全衛生大会は、令和7年 9月10日(水)~12日(金)大阪・岐阜地区で開催される予定です。
名称 第83回全国産業安全衛生大会IN広島 会期 令和6年11月13日(水)~15日(金) 会場 総合集会 広島県立総合体育館(広島グリーンアリーナ/広島県広島市中区) 分科会 広島国際会議場・広島市文化交流会館・JMSアステールプラザ (広島県広島市中区) 主催 中央労働災害防止協会 共催 各都道府県労働基準協会(連合会)、建設業労働災害防止協会、 陸上貨物運送事業労働災害防止協会、港湾貨物運送事業労働災害防止協会、 林業・木材製造業労働災害防止協会
※講演会場内の撮影は原則不可のため、会場外等を撮影
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